
アメリカでは、大手の新聞社がオンライン化へのシフトを加速させ、
大統領選や金融危機などを通してオンライン・メディアの存在感が高まっています。
その中で、新形態の「ブログ」的なメディアがどう位置づけられていくかは大きなテーマのひとつ。
スポーツに特化した有力なブログ・ネットワークのSportBlog nation(略称はSB nation)です。
● 出自について
・SB nationは、2003年からTyler Bleszinski(現社長)が発起人のひとり。
・Tyler Bleszinskiは、元々オークランドで「Athletics Nation」というブログを運営しており、
その他の有力なスポーツ・ブログと提携することでネットワークが発足。
・SB nationのサイトには、「我々のゴールはオンシーズン/オフシーズンに係らず
いつでも自分のチームのチェックを怠らない熱烈なファンたちにの手伝いをすること」
と
述べられています。
● サービス内容
・設立当初は、個別のブログをネットワークするモデルから開始。
・徐々にポータルサイトとしての統合を進め、現在では共通のテンプレート上で
各地域のチームに関する150以上のブログがローカルのライターにより執筆される。
・カバーするスポーツ分野は野球・バスケットボール・フットボール・ホッケー・サッカーを
中心に、ゴルフやサイクリング、フィットネスや格闘技まで。
● ビジネスモデル
・Bankoffによれば、「我々のモデルはただのアドネットワークではない」とのこと。
・個別のブログから、株式交換により記事コンテンツやURLなどの資産を買収し、
その上で各ブログはSB naitionから広告等の収益の分配を受ける。
● 最近の動向
・2005年6月 タイム誌の選ぶ
the 50 Coolest Websitesに入選
・2008年9月 iPhone向けのサイトをロンチ。(
出典)
・2008年10月 Accel Partnersらのリードにより、数百万ドルを調達。
また、この時点で月間200万人のユニークアクセスがあるよう。(
出典)
メディアのオンライン化はいずれ進むとは言え、金融危機に続く不況は
オンライン広告の抑制を招き、各種のブログメディアも経営に困っているようです。
元来殆ど参入障壁のないビジネスではありますが、こういった環境の中で逆に
買収や淘汰・統合がすすみ、本当に実力のある次世代メディアが生き残るのかもしれません。